幸せに生きるための心理学

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ポジティブ思考の落とし穴

「ポジティブにならなくちゃ」「前向きに考えよう」と無理にポジティブになろうとしていませんか。

 

実はそれが最終的に自分を追い込むことになるということが最近の心理学で分かってきました。

 

私たちは物事をどのようにとらえ、生活していくことが最も望ましいのでしょうか。

 

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無理にポジティブになる→うつになる確率が上昇

 

何事もネガティブに考えてしまうという方は結構いますよね。

 

そんな人が無理にポジティブに考えようとすると、自分のネガティブさや不幸さが際立って感じ、うつになる可能性が高くなるということが分かっています。

 

 

ポジティブ思考がプラスに働く場合

 

これだけを聞くとポジティブ思考が悪いものだと思えてくるかもしれませんがそうではありません。

 

あくまでも”無理に”ポジティブになろうとすることがいけないのです。

 

極まれに本当にほとんどのことを素で前向きにポジティブに考えることができる「根っからのポジティブ思考」の人がいます。

 

そういった人は無理にポジティブ思考になろうとせずに自然なポジティブ思考なので、いわゆる不安の少ない理想の考え方といえるでしょう。

 

このように”無理のない無意識”のポジティブ思考は生活から無駄な不安を取り除いてくれます。

 

 

 

ネガティブ思考も武器になる!?

 

ここで皆さんに知ってほしいのは、必ずしもポジティブ思考=良 ネガティブ思考=悪

ではないということです。

 

確かに、先ほども挙げた、根っから何事もポジティブに考えることができる人はうらやましいです。

 

しかし、ネガティブ思考にもプラスの面があり、大切なのはその思考をうまく利用することなのです。

 

思考は感情からできます。ネガティブ思考は怒りや悲しみ、不安などの感情から生まれます。

 

感情は無理に抑え込もうとするとき最も本人に牙をむきます。無理に感情を抑え込もうとするのではなく、抱いた感情を認めてあげて、利用しましょう。

 

 

具体的な感情の特徴

 

それでは感情は具体的にどのように利用すればいいのでしょうか。

 

ここでは怒りと落ち込みの2つの感情について紹介していきます。

 

怒り

 

怒りはよく「ミスを増やす」や「判断能力を鈍らせる」といわれますよね。

 

しかし、実は、これらは心理学の面からみるとちゃんとした根拠はありません。

 

むしろ怒りという感情は集中力・想像力を向上させることが分かっています。

 

怒りを感じたときには、無理に抑え込もうとせずにあなたの何か頑張っている別のことに向けてみればより良い成果が出るかもしれません。

 

 

落ち込み

 

誰でも落ち込むことはあります。そんなときに自分を無理に奮い立たせ、空元気を出すことは、あなたをかえって苦しめることになります。

 

落ち込んでいる時は分析能力や観察能力が上がります。

 

 

 

あとがき

 

このようにポジティブにもネガティブにも裏表があり、大切なのは自分が感じた、考えたことを否定、無理に変えようとせず、それぞれのいいところを利用することが大切です。

 

自然に感じたポジティブはそのままで、ネガティブな考え感情は消すのではなく、何か自分のやりたい別の方向に向けて利用する。そうすることでありのままの自分と向き合うことができ、幸福度も上がります。